株式会社設立にかかる料金は、最低でもおよそ30万円程度が必要となります。この料金は資本金の中から計上できます。まず、公証人役場で定款の認証を受けるのに約10万円がかかり、登記のために定款の謄本を作成することになります。1ページにつき250円の手数料がかかるので、通常の枚数だと1500~2000円要ります。
法務局に株式会社設立の登記申請をするためには、登録免許税の納付が必要です。登録免許税は資本金に0.7%をかけて計算し、最低で15万円が必要です。株式会社設立の登記が完了すると、登記事項証明書や印鑑証明書を取得する費用がかかります。前者は1通につき700円、後者は1通につき500円必要です。さらに、会社の実印をつくるための印鑑代金も考慮しておくようにしましょう。実印だけでなく、銀行印や角印、住所判をセットで購入したとすると、3万~5万円は必要となります。
また、発起設立ではなく募集設立を選んだ場合には金融機関に株式の払い込み事務を委託することになり、これには数万円かかることになります。
会社設立時の最低資本金は、極端な話1円でも良いです。その理由は、会社法が施行されたためです。会社法では、「会社設立時の資本金は自由にする」と記述されているため、1円でも良いということになります。しかし、1円だと怪しい企業という印象を与えかねません。ビジネスチャンスを求めて、会社設立したのであれば、最低でも100万円が良いです。理由としては、1円よりも100万円のほうが、「経営体制が良い」や「信頼ができそう」などという印象を、取引先や金融機関に与えることができるからです。なぜ金融機関が出てくるのかと言うと、ローンです。会社設立時は、なにも実績がないので、仕事は入ってきません。そして、営業活動中に資本金が尽きてしまえば、業務を行えません。なので、金融機関から事業用資金を借りて、運営していくのです。このように、会社設立時の最低資本金は、自由に決めることができます。しかし、信頼を得るのであれば100万円以上が良いです。